【Free DL】昨年執筆したアニクラについての修士論文をネットの海に放流します【 #あさの論文 】
突然ですが、修論を公開します。
浅野裕貴「クラブという空間を巡って ―アニソンクラブイベントの現在―」(PDF)
昨年度執筆した修士論文「クラブという空間を巡って ―アニソンクラブイベントの現在―」を本名名義で公開いたします。
論文の概要は以下の通りです。
本論文は、アニソンクラブイベントにおける諸実践を分析し、空間や集団性に焦点を当てることで今日の音楽文化の特徴的な一側面を考察するものである。
アニソンクラブイベントは、DJがアニメソングを流すクラブイベントの総称である。とはいえ、アニソンクラブイベントにおけるさまざまな実践はクラブイベントと称しているにも関わらずクラブでみられる空間とはかけ離れている。では、アニソンクラブイベントが形成する空間は一体何なのだろうか。フィールドワークやインタビュー調査を通じて明らかにしていく。(論文要旨より抜粋)
平成28年2月に開催された「東京藝術大学 音環卒展 修了展2016」での発表では、Re:animationオーガナイザーの杉本真之さま(合同会社アクペリエンス)にご登壇いただき、有意義なコメントをいただきました。改めましてありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
さて、その発表からちょうど1年が経ちましたが、”アニクラ”をめぐる状況はますます変化しています。
自分自身、DJとして活動していて、「今後シーンがどうなっていくのか?」という問いに直面する機会が多くなりました。
そんな状況の中、自身の研究の成果を公開することは、シーンに一石を投じるとまでいかなくとも、何かしらの契機になれば良いな、と思って公開することにしました。
このまま日の目をみないままHDDの肥やしになってしまうのは勿体無いですし…。
もちろん、各方面からさまざまなコメントをいただけると幸いです。
適当に@飛ばしてください!!それかハッシュタグ #あさの論文 で!
【筆者プロフィール】
浅野裕貴 Yuki Asano
( @asanoappy )
DJじっくりコトコト。
東京藝術大学大学院 音楽研究科 修士課程 修了。文化研究。オーディエンス論。アニクラ研究。
1992年福井生まれ。
幼少のころからピアノに慣れ親しみつつ、雪国ならではの感性を育む。
2011年よりDJとしてのキャリアをスタート。
Deep/Prog/TechHouseなどを軸に、繊細でストーリー感のあるプレイを得意とする。
特にフロアコントロールに定評があり、その丁寧な焦らしプレイは「じっくりコトコト」と評されることもしばしば。
2016年9月には、『KANAight ~花澤香菜キャラソン ハイパークロニクルミックス~』のリリースを記念して開催された『KANAight2 ~Powered by Re:animation~』に出演し、花澤香菜のオリジナル楽曲のみをプレイしフロアをグルーヴの渦に巻き込んだ。
超都市型屋外DJフェスティバル『Re:animation』でレジデントをつとめるほか、アニソンクラブイベントを題材にメディアに寄稿するなど、その活動は多岐にわたる。
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asanoappy[at]gmail.com